都道府県別天然ブリ漁獲量

農林水産省の海面漁業生産統計調査から天然ブリの漁獲量ランキング。ここでは養殖ブリを含まない天然ブリの漁獲量を比較している。各都道府県の区分けは漁業経営体の所在地に基づいている。つまり東京都の漁業経営体が大阪の港で水揚げした場合、東京都の漁獲量にカウントされることになる。なお、福島県、岡山県の漁獲量は公表されていないため便宜上0としている。非公開となっているのは、これらの県は漁業経営体が少なく、県全体のデータを公表すると漁業経営体の漁獲量が判明するおそれがあるためだ。

天然ブリの漁獲量は118,556トンで、漁業就業人口1人あたり0.61トン。1人あたり漁獲量が最も多いのは鳥取県で4.96トンと全国平均の8.2倍。2位以下は石川県、島根県、東京都と続いている。

総量ベースで見ると漁獲量1位は長崎県で16,222トンと全国の14%を占めている。2位は石川県で14,064トン。以下、北海道、島根県、千葉県と続いている。

日本海を回遊するブリは北海道沖で夏を過ごし、冬になると南下する。もっとも脂肪がのったおいしい寒ブリが山陰沖に集まるため、全般的に日本海側の漁獲量が多くなっている。

相関ランキングではブリ消費量と正の相関があり、天然ブリがたくさんとれるところでブリの消費量も多い。これはサケ漁獲量とサケ消費量の関係と同じで、「たくさんとれるところでたくさん消費される」と言えそうだ。