都道府県別史跡数

文化庁ホームページから史跡数ランキング。史跡とは「我が国の歴史の正しい理解のために欠くことができず、かつ、その遺跡の規模、遺構、出土遺物等において、学術上価値あるもの」とされている。ここでは史跡と特別史跡の合計数を比較している。

国宝及び重要文化財指定基準並びに特別史跡名勝天然記念物及び史跡名勝天然記念物指定基準

史跡
左に掲げるもののうち我が国の歴史の正しい理解のために欠くことができず、かつ、その遺跡の規模、遺構、出土遺物等において、学術上価値あるもの

1. 貝塚、集落跡、古墳その他この類の遺跡
2. 都城跡、国郡庁跡、城跡、官公庁、戦跡その他政治に関する遺跡
3. 社寺の跡又は旧境内その他祭祀信仰に関する遺跡
4. 学校、研究施設、文化施設その他教育・学術・文化に関する遺跡
5. 医療・福祉施設、生活関連施設その他社会・生活に関する遺跡
6. 交通・通信施設、治山・治水施設、生産施設その他経済・生産活動に関する遺跡
7. 墳墓及び碑
8. 旧宅、園池その他特に由緒のある地域の類
9. 外国及び外国人に関する遺跡

特別史跡
史跡のうち学術上の価値が特に高く、わが国文化の象徴たるもの

全国の史跡は1,698件で、人口10万人あたり1.34件。最も多いのは奈良県で8.43件。これに次ぐのが島根県で7.60件。以下、鳥取県、大分県、京都府と続いている。一方、最も少ないのは埼玉県で0.26件。これに東京都、千葉県、愛知県、神奈川県とつづいており、人口が多い都市部に史跡が少ない。これは人口比で比べているためと思われる。

史跡総数ベースで見ると、最も多いのは奈良県で116件。2位は福岡県で85件。3位以下は京都府、大阪府、神奈川県と続いており都市部も上位に入っている。

相関ランキングでは国宝・重要文化財数(建造物)や国宝・重要文化財数(美術工芸品)と正の相関が高く、史跡が多いところは国宝・重要文化財が多い。豊かな歴史と文化は密接に結びついていると言える。