都道府県別国宝・重要文化財数（建造物）

文化庁ホームページから国宝・重要文化財の建造物数ランキング。同サイトでは国宝・重要文化財を建造物と美術工芸品に分けて掲載しており、ここでは建造物の棟数を比較している。

全国の国宝・重文の建造物は4,695棟で、人口10万人あたり3.69棟。最も多いのは奈良県で人口10万人あたり27.76棟。2位は京都府で24.14棟。3位以下は滋賀県、和歌山県、島根県と続いており関西に国宝・重文の建造物が多い。

一方、最も少ないのは埼玉県で人口10万人あたり0.57棟。これに神奈川県、千葉県、東京都、北海道と続いており首都圏で国宝・重文の建造物が少ない。過去の人口比の影響を受けている建造物数を現代の人口で割っているため、近年になって人口が増えた首都圏が下位になっていると思われる。

次に総数ベースで見ると最も多いのは京都府で630棟。これは全国の13.4%。2位は奈良県で382棟(8.1%)。3位以下は兵庫県、滋賀県、大阪府と関西が上位を独占している。歴史ある街が多数ある関西らしい順位だ。

分布図を見ると関西が赤く染まっているのが目立つ。関西以外だと山陰、四国に国宝・重文の建造物が多い。

相関ランキングでは京大合格者数やミドリ電化店舗数、上新電機店舗数など関西偏重型のランキングと正の相関が高い。

寺院数とも正の相関があり、国宝・重要文化財の建造物が多いところは寺院が多い。