都道府県別名勝数

文化庁ホームページから名勝数ランキング。名勝とは「わが国のすぐれた国土美として欠くことのできないものであつて、その自然的なものにおいては、風致景観の優秀なもの、名所的あるいは学術的価値の高いもの、また人文的なものにおいては、芸術的あるいは学術的価値の高いもの」とされている。ここでは名勝と特別名勝の合計数を比較している。

国宝及び重要文化財指定基準並びに特別史跡名勝天然記念物及び史跡名勝天然記念物指定基準

名勝
左に掲げるもののうちわが国のすぐれた国土美として欠くことのできないものであつて、その自然的なものにおいては、風致景観の優秀なもの、名所的あるいは学術的価値の高いもの、また人文的なものにおいては、芸術的あるいは学術的価値の高いもの

1. 公園、庭園
2. 橋梁、築堤
3. 花樹、花草、紅葉、緑樹などの叢生する場所
4. 鳥獣、魚虫などの棲息する場所
5. 岩石、洞穴
6. 峡谷、瀑布、溪流、深淵
7. 湖沼、湿原、浮島、湧泉
8. 砂丘、砂嘴、海浜、島嶼
9. 火山、温泉
10. 山岳、丘陵、高原、平原、河川
11. 展望地点

特別名勝
名勝のうち価値が特に高いもの

全国の名勝は349件で、人口10万人あたり0.28件。最も多いのは福井県で1.77件。2位は京都府で1.65件。3位以下は島根県、滋賀県、鳥取県と続いている。一方、名勝が最も少ないのは埼玉県で0.01件。この他、千葉県、愛知県、神奈川県など人口が多い都市部に少ない。

名勝総数ベースで見ると、最も多いのは京都府で43件。2位は滋賀県で22件。3位以下は福井県、沖縄県、岡山県と続いている。人工的なものである公園・庭園と、渓谷や山岳など自然のものが混在している名勝は風光明媚な場所が多いところに加えて歴史があるところも上位に入っている。

相関ランキングでは寺院数や国宝・重要文化財数(建造物)、史跡数などと正の相関が高く、名勝が多いところは寺院や国宝・重要文化財、史跡が多い。