都道府県別劇場・音楽堂数

社会教育調査から劇場・音楽堂数の都道府県別ランキング。ここでは同統計の「劇場・音楽堂」の数を比較している。調査対象となっている劇場・音楽堂については「地方公共団体、独立行政法人又は民間が設置する劇場、音楽堂等(劇場、音楽堂、文化会館、市民会館、文化センター等)で座席数300以上のホールを有するもの」と定義されている。

全国の劇場・音楽堂数は1,851軒で、人口10万人あたり1.46軒。内訳を見ると公共の劇場・音楽堂が1749軒で民間が102軒となっている。

軒数が最も多いのは富山県で人口10万人あたり2.91軒(偏差値67.3)。2位は島根県で2.88軒。3位以下は鹿児島県(2.85軒)、福井県(2.80軒)、石川県(2.69軒)の順で地方が上位に多い。一方、最も軒数が少ないのは神奈川県で人口10万人あたり0.78軒(偏差値31.1)。これに大阪府(0.78軒)、千葉県(0.88軒)、東京都(0.93軒)、愛知県(1.03軒)と都市部が続いている。

分布地図を見ると日本海側を中心に地方に劇場・音楽堂が多く都市部に少ない。

相関ランキングでも人口集中度や鉄道通勤・通学率と負の相関があり、人口が集中し鉄道が発達した都市部で劇場・音楽堂が少ない。

博物館数とは正の相関が高く、劇場・音楽堂が多いところは博物館も多い。

また、地方債発行額や公共事業費と正の相関があることから地方債をたくさん発行し公共事業費が高いところに劇場・音楽堂が多い。地方活性化のためのハコモノとして劇場・音楽堂や博物館が建てられていることをうかがわせる相関となっている。