都道府県別25歳以上釣り人口

社会生活基本調査から釣り人口の都道府県別ランキング。この1年間で釣りをしたと答えた25歳以上の人数を比較している。25歳未満には学生が多く、大人と行動パターンが違う可能性があるため、「県民性」というサイトの性格も考慮して除外している。同統計では抽出結果から各都道府県の総人数を推計しており、ここではその数字を使っている。

調査対象となっている各スポーツの人口は以下の通り。

全国の25歳以上釣り人口は774万人で、25歳以上人口100人あたり7.82人。釣り人口が最も多いのは長崎県で25歳以上人口100人あたり11.56人(偏差値72.2)。2位は熊本県で11.05人。3位以下は広島県(10.88人)、島根県(10.58人)、鹿児島県(10.48人)と西日本各県が上位を占めている。一方、最も釣り人口が少ないのは福島県で25歳以上人口100人あたり5.83人(偏差値31.9)。これに東京都(6.05人)、埼玉県(6.09人)、神奈川県(6.17人)、秋田県(6.37人)と続いていて東日本が下位に多い。

分布地図を見ると西日本で高く東日本で低い西高東低型。都市と地方で見ると都市部で少ない。

相関ランキングでもグレープフルーツ消費量やサケ消費量、看護師数といった東西対立型のランキングと相関が高く、釣り人の分布が西高東低型であることを裏付けている。

海岸延長と正の相関があり、海岸延長が長いところで釣り人口が多い。海岸延長が長い=沿岸が入り組んでいて魚の生息場所が多いということであり、釣り環境に恵まれた西日本で釣り人口が多いと言えそうだ。

漁業就業人口とも相関があり、釣り人口が多いところは漁業就業者が多いのは、上記と同様に豊かな漁場に恵まれているためだろう。