都道府県別上場企業数

ロードサイド熊本の上場企業リストより、上場企業数の都道府県別ランキング。上場企業とは、東京、大阪、名古屋、福岡、札幌の各証券取引所に上場している企業のことである。各証券取引所には新興企業向けの市場もあり、そこに上場している企業も含まれている。また、ロードサイド熊本によると複数の取引所に上場している企業はひとつとして計上している。

全国の上場企業数は3,564社で、人口10万人あたり2.80社。全国で最も上場企業が多いのは東京都で13.25社。これは全国平均の4.7倍で偏差値も111と高い。総数ベースで見ると、全3,564社の50.3%にあたる1,791社が東京都にあり、東京一極集中と言える。事業所は地方にありながらも本社機能だけは東京に置いている企業もあり、一極集中度合いを高めていると思われる。

2位は大阪府で4.97社。3位以下は愛知県、京都府、石川県と続いている。

一方、上場企業が最も少ないのは長崎県で0.07社。長崎県にある上場企業は十八銀行だけだが、十八銀行は2017年4月に福岡に本社がある、ふくおかフィナンシャルグループに統合される予定で、長崎県の上場企業は近い将来ゼロになる模様。

朝日新聞:長崎が「本社」の上場企業、ゼロに　全国で唯一

東京証券取引所第1部に上場する十八銀行(長崎市)が、ふくおかフィナンシャルグループ(FG、福岡市)と来年4月に経営統合することになり、長崎県内に本社機能がある上場企業が消える見通しになった。長崎は全国で唯一、上場企業の本社がなくなる都道府県になる。

分布地図を見ると東京が赤く染まっている以外、他の県はほぼ同じ色になっており、東京とそれ以外の差が際立っている。

相関ランキングでは大企業数と正の相関が非常に高く、ほぼ正比例となっている。大企業のほとんどが上場企業のためだ。

また、基準地価:商業地や鉄道旅客輸送量など東京一極集中型ランキングと正の相関が高く、上場企業が東京に集中していることを裏付けている。