小売物価統計調査消費者物価地域差指数とは,地域間の物価水準の違いをみることを目的として,各地域の物価水準を全国の物価水準を100とした指数値で示したものであり, 全国平均を基準(=100)とした指数を,地域別(地方10区分,都道府県,都道府県庁所在市及び政令指定都市)に作成する。
なお、指数には家賃および持ち家の帰属家賃は含まれていない。持ち家の帰属家賃とは通常は払わない持ち家の家賃を市場価格をもとに算出したもので、賃貸住宅居住者と条件を揃えるためのものだ。つまり消費者物価地域差指数は住居費を除いた物価の指数と言える。
消費者物価地域差指数の全国平均は100.0。指数が最も高いのは東京都で104.4(偏差値81.6)。2位は神奈川県で104.3。3位以下は埼玉県(101.5)、兵庫県(100.8)、京都府(100.8)の順。一方、最も指数が低いのは群馬県で95.9(偏差値32.9)。これに宮崎県(96.1)、鹿児島県(96.1)、奈良県(96.6)、佐賀県(96.8)と続いている。
分布地図を見ると首都圏や関西で物価が高い。一方、三大都市圏のひとつである愛知県の物価はそれほど高くない。
相関ランキングを見ると
基準地価:住宅地や
家賃、
最低賃金と正の相関があり、物価が高いところは地価や家賃が高く最低賃金も高い。
一方、
サラリーマン年収とは弱い正の相関しかないようだ。