製造業一事業所あたり出荷額の全国平均は14.39億円。出荷額が最も多いのは山口県で32.29億円(偏差値79.5)。2位は三重県で26.78億円。3位以下は愛知県(26.15億円)、大分県(25.64億円)、滋賀県(23.67億円)の順。一方、最も出荷額が少ないのは沖縄県で4.39億円(偏差値35.5)。これに高知県(4.76億円)、東京都(6.22億円)、秋田県(6.55億円)、鳥取県(7.91億円)と続いている。
出荷額が最も多い山口県は
事業所数36位ながらも事業所あたり出荷額が高い。山口県は他の地域に比べて化学工業、石油製品・石炭製品製造業の出荷額が大きく、これらの工場はひとつひとつが大規模なため一事業所あたり出荷額を押し上げている。また従業員もそれほど必要でないことから
製造業従業者数も19位と多くない。
同様の傾向があるのは千葉県で、
事業所数46位、
従業員数45位ながら一事業所あたり出荷額は6位となっている。
分布地図を見ると太平洋ベルト地帯で一事業所あたり出荷額が高い。重工業が発達し、規模が大きな事業所が多いためだろう。
例外的に東京都や大阪府は一事業所あたり出荷額が低い。大阪府は
事業所の総数で1位、東京都は3位と事業所そのものは多いものの、典型的な下町の町工場が多いため、一事業所あたりの出荷額が低くなっていると思われる。
相関ランキングでは
温室効果ガス排出量と正の相関があり、製造業一事業所あたり出荷額が多いところは温室効果ガスの排出量も多い。これも大規模な重工業が発達しているためだろう。