小売物価統計調査消費者物価地域差指数とは,地域間の物価水準の違いをみることを目的として,各地域の物価水準を全国の物価水準を100とした指数値で示したものであり, 全国平均を基準(=100)とした指数を,地域別(地方10区分,都道府県,都道府県庁所在市及び政令指定都市)に作成する。
ここでは分野別の指数のうち、食料費を比較している。
食料費消費者物価地域差指数の全国平均は100.0。指数が最も高いのは沖縄県で103.5(偏差値67.2)。2位は東京都で103.1。3位以下は福井県(103.1)、石川県(103.0)、高知県(102.6)の順。一方、最も指数が低いのは長野県で94.1(偏差値24.6)。これに奈良県(94.3)、福岡県(95.7)、岩手県(96.6)、佐賀県(97.0)と続いている。
分布地図を見ると首都圏や日本海側で食料費が高い。
分布地図を見ると都市部や本州中央部で光熱・水道費が安く、地方で高い。東北や北海道で高くなっているが、これは冬に燃料をたくさん使うということではなく、光熱・水道料金が高いという意味である。
相関ランキングでは相関係数が高いランキングがあまりなく、他の要素との関連が見当たらない。興味深いのは
西友店舗数と負の相関があり、西友が多いところは食料品の価格が安い。西友が地域の物価を下げているというわけではないだろうが、出店戦略と何らかの関係があるのだろうか。