灯油価格(配達)の全国平均は2,183円。配達灯油価格が最も高いのは東京都で2,453円(偏差値81.8)。2位は沖縄県で2,373円。3位以下は鹿児島県(2,350円)、佐賀県(2,291円)、長崎県(2,289円)の順。一方、最も配達灯油価格が低いのは青森県で2,007円(偏差値28.9)。これに岩手県(2,023円)、秋田県(2,033円)、宮城県(2,081円)、山形県(2,089円)と続いている。
上位はガソリンと同様に、輸送コストがかさむ離島が多い県が並んでいる。一方、気温が低く暖房用の灯油需要が多い北日本では北に行くほど価格が安く、青森から関東にかけてグラデーションのようになっている。北海道が若干高くなっているが
店頭灯油価格ほど高くなっていない。
他との相関を見ると
年間平均気温と正の相関があり、寒いところほど価格が安くなっている。相関係数は
店頭灯油価格の場合よりも高くなっており、店頭価格よりも配達価格の方が気温との相関が強いと言える。
寒冷地では個人の家に大きな灯油タンクがあり、小型のタンクローリーが巡回して補充販売するサービスが普及している。このため、配達価格の方が実勢を反映しているのかもしれない。