石油情報センターの統計による2009年10月現在の灯油価格ランキング。統計には店頭価格と配達価格があるが、今回は店頭価格で比較した。暖かい地方の人にはなじみがないかもしれないが、寒冷地では暖房用の灯油の需要が大きく、灯油を配達してもらうことが多い。多くの家庭には100リットル以上入るタンクがあり、配達車から直接給油してもらう形式となっている。
灯油の1987年以降の全国平均価格を見るとこうなっている。

ガソリン価格に比べると上下の変動が大きく、最安値と最高値で3倍近い差となっているが、ガソリンほどは注目されていない。情報発信地である東京近辺ではあまり意識されないためだろう。

続いて都道府県別分布を見ると鹿児島県が1位で18リッター1380円。九州は沖縄県、大分県、長崎県、佐賀県、宮崎県もベスト10に入るなど価格が高い。最安値は福島県の1157円で、東北地方全県が安値ベスト10に入っている。

ガソリンと同じ西高東低で西日本の方が価格が高いが、ガソリン価格が高かった長野県と青森県の灯油価格が安いなど、若干の違いがある。灯油の消費量が多い寒冷地ほど価格が安くなっているようだ。