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都道府県別研修医数

公開日:2009-7-8 | 最終更新日:2016-1-27
カテゴリ: 保健・医療
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厚生労働省の医師・歯科医師・薬剤師調査から研修医数ランキング。ここでは同調査の医療施設に従事している研修医数を比較している。医師数に占める研修医の割合は研修医比率参照。

Wikipedia 研修医
日本では大学において6年間の医学教育が行われているが、医師免許・歯科医師免許を持たない学生は法律的に医療行為を行えないため、大学卒業時点では医師・歯科医師としての実地経験はないに等しい。そのため、診療に従事しようとする医師・歯科医師に対し、免許取得の後に、臨床研修の名で上級医の指導の下に臨床経験を積む卒後教育が制度化された。


全国の研修医は15,340人で人口10万人あたり12.07人。最も研修医が多いのは沖縄県で20.13人。2位は東京都で18.35人。3位以下は京都府、和歌山県、岡山県と続いている。一方、研修医が少ないのは埼玉県で5.90人。この他、奈良県、新潟県、群馬県、宮崎県などで研修医が少ない。

沖縄県に研修医が多いのは2004年に始まった臨床研修制度が原因という意見がある。

琉球新報「初期臨床研修 県内の病院、人気2位」
 医大生らが医師免許を取得した後の2年間、現場で診療経験を積む初期臨床研修で、沖縄の研修病院は東京都に次いで、高い人気を誇っている。特定の診療科だけでなく、幅広い診療科での研修を義務付けた2004年度からの新臨床研修制度は県立中部病院(うるま市)をモデルにしたとも言われ、関係者は「離島県の沖縄では自前で医師を育て確保する必要があった。40年かけてつくり上げてきたシステム」と胸を張る。

 県内外から高い評価を受けている中部病院の研修は重症度を問わず、すべての患者を受け入れる同院の救急体制もあり、症例数の多さが魅力。指導医の下、2年目の研修医が入院患者の治療に当たる実務経験も研修医たちを鍛え上げる。

 初期研修2年目の反田篤志医師(26)=東大卒=は「長い時間をかけて培ってきた教育システムが魅力。病棟のマネジメントも自分でやる責任がある」とやりがいに満ちた様子。

 1年目の渡口真史医師(25)=琉大卒=も「学生の時に実習で来て、医師が熱心だと感じた」と中部病院を研修先として選んだ理由を挙げる。


琉球新報「57%が離島研修希望 研修医アンケート」
 県内の研修病院で「後期研修」を受けている131人の研修医のうち、半数以上の75人が離島研修を希望していることが、県立中部病院の遠藤和郎医師と尾原晴雄医師が昨年12月に実施したアンケートで分かった。県内では離島勤務医の確保が課題になっているが、離島研修がプログラムに組み込まれているのは1病院しかない。一方で今回の結果は、研修医の多くが離島医療に興味を抱いていることを示しており、こうした研修医を離島勤務につなげる対策の必要性が浮き彫りとなった。


これらを見ると充実した研修環境と離島人気が沖縄の研修医の多さにつながっているようだ。

岡山県は手術件数が多く研修先として人気の榊原病院と倉敷中央病院があるためと思われる。

wikipedia:倉敷中央病院
京都大学との関係

大原孫三郎が病院設立に先立って、当時の京都大学総長で岡山の第三高等中学校医学部へ赴任したこともあった荒木寅三郎と基本方針を検討。その後、荒木によって京大医学部から多くの人材が派遣された。それ以来、京大医学部とは密接な関係が続いており、現在でも京大出身の医師が多く、小笠原院長や後述の光藤医師も京大出身である。

医療技術

病院の実績を評価する基準に手術件数があるが、多くの手術分野で中四国ではトップクラスにある。特に、光藤和明(みつどう・かずあき)が心カテーテル治療の分野では有名で、1982年(昭和57年)から1万9千例以上の実績がある。以前、台湾で光藤の治療を受けた李登輝元総統が、再度診察を受けるために、2001年(平成13年)4月、倉敷を訪れたことが全国ニュースで報じられ話題となった。


相関ランキングでは若手医師数と高い相関があり、研修医が多いところは若手医師が多い。研修した医師が残るためだろう。

都道府県別研修医数

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順位都道府県医師数偏差値
 総 数 人口10万人
あたり
並替  降順  昇順降順  昇順降順  昇順
1沖縄県286人20.13人78.07
2東京都2,457人18.35人72.11
3京都府472人18.08人71.22
4和歌山県173人17.82人70.32
5岡山県308人16.01人64.25
6佐賀県133人15.93人63.98
7福岡県730人14.34人58.65
8福井県113人14.30人58.53
9石川県165人14.27人58.43
10高知県102人13.82人56.91
11島根県96人13.77人56.75
12大阪府1,193人13.50人55.84
13栃木県251人12.68人53.08
14秋田県129人12.44人52.28
15滋賀県171人12.08人51.06
16愛知県899人12.06人51.00
17神奈川県1,094人12.03人50.89
18山梨県101人12.01人50.84
19長崎県166人11.98人50.73
20兵庫県652人11.77人50.02
21山形県131人11.58人49.40
22香川県113人11.52人49.19
23鳥取県66人11.50人49.12
24愛媛県158人11.33人48.54
25徳島県84人11.00人47.43
26熊本県196人10.93人47.20
27青森県144人10.90人47.12
28三重県198人10.85人46.94
29長野県228人10.81人46.81
30岐阜県220人10.78人46.71
31山口県150人10.65人46.28
32北海道556人10.30人45.09
33広島県291人10.27人45.01
34千葉県630人10.17人44.65
35宮城県234人10.05人44.27
36富山県107人10.00人44.09
37岩手県128人9.97人43.99
38静岡県361人9.74人43.23
39茨城県281人9.63人42.84
40福島県182人9.41人42.10
41鹿児島県146人8.75人39.91
42大分県102人8.71人39.77
43宮崎県97人8.71人39.76
44群馬県163人8.25人38.22
45新潟県167人7.22人34.77
46奈良県89人6.47人32.24
47埼玉県427人5.90人30.33
全国15,340人12.07人
単位人口:人口10万人あたり (2014)

他との相関 相関とは?

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分布図

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2016-1-27 | 保健・医療