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都道府県別現役医師増加率

公開日:2016-1-26 | 最終更新日:2016-1-26
カテゴリ: 保健・医療
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厚生労働省の医師・歯科医師・薬剤師調査から現役医師の増加率ランキング。現役医師の定義については現役医師増加率を参照のこと。ここでは2008年から2014年にかけての医師増加率を比較している。

この6年間で現役医師数は271897人から296845人に増えており、増加率は9.18%。最も医師の増加率が高いのは千葉県で15.04%。これに東京都、沖縄県、神奈川県、埼玉県と続いており、都市部が上位に多い。

その中で2位に入っている沖縄県については2004年に始まった臨床研修制度が原因という意見がある。(くわしくは研修医数を参照)

一方、医師の増加率が最も低いのは福島県で-2.85%と全国で唯一減少している。

震災の影響も考えられるが震災前からの増減を見ると

2008年 3760人
2010年 3705人(55人減)
2014年 3653人(52人減)

となっており、震災前の方が減少数が多い。福島県では医療と司法の線引きが問題になった大野病院事件が起こっており、福島県で働くことを避ける医師が多かった可能性も考えられる。

福島県立大野病院産科医逮捕事件
福島県立大野病院産科医逮捕事件は、2004年12月17日に福島県双葉郡大熊町の福島県立大野病院で帝王切開手術を受けた産婦が死亡したことにつき、手術を執刀した同院産婦人科の医師1人が業務上過失致死と医師法違反の容疑で2006年2月18日に逮捕、翌月に起訴された事件である。

2008年8月20日、福島地方裁判所は、被告人の医師を無罪とする判決を言い渡し、検察側が控訴を断念したため確定した。医師は休職中であったが同病院に復職した。


分布地図を見ると三大都市圏で増加率が高い。

相関ランキングでは人口増減率生産年齢人口と正の相関が高く、人口増加率が高く働き盛り世代が多いところで医師が増えている。医師もその他の人々と同じく地方から都会に流れているものと思われる。

また、65歳以上人口(高齢者数)農業就業人口と負の相関があり、高齢者や農業就業者が多いところで医師の増加率が低い。

都道府県別現役医師増加率

「並替」の右横の「北/南」「降順/昇順」をクリックすると並べ替え表示します。
順位都道府県増加率偏差値
並替  降順  昇順降順  昇順
1千葉県15.04%71.37
2東京都14.47%69.81
3沖縄県14.13%68.89
4神奈川県13.49%67.14
5埼玉県11.09%60.60
6愛知県10.98%60.30
7熊本県10.97%60.27
8岐阜県10.90%60.08
9三重県10.55%59.12
10兵庫県10.04%57.73
11石川県9.99%57.60
11福岡県9.99%57.60
13岡山県9.71%56.83
14広島県9.52%56.32
15京都府9.50%56.26
16滋賀県9.06%55.06
17茨城県8.67%54.00
18佐賀県8.34%53.10
19大阪府8.01%52.20
20福井県7.85%51.76
21大分県7.57%51.00
22宮城県7.56%50.97
23群馬県7.45%50.67
24長野県7.25%50.12
25静岡県7.21%50.02
26奈良県6.81%48.92
27鹿児島県6.66%48.52
28香川県6.56%48.24
29山梨県5.41%45.11
30宮崎県5.18%44.48
31青森県5.15%44.40
32徳島県5.13%44.34
33北海道5.08%44.21
34鳥取県4.86%43.61
35愛媛県4.85%43.58
36長崎県4.78%43.39
37山形県4.74%43.28
38栃木県4.49%42.60
39新潟県4.41%42.38
40和歌山県3.58%40.12
41高知県2.95%38.40
42秋田県2.89%38.24
43島根県2.61%37.47
44岩手県2.28%36.57
45富山県2.07%36.00
46山口県1.62%34.77
47福島県-2.85%22.58
全国9.18%

他との相関 相関とは?

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増加率の分布 (変動係数 0.509)

分布図

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2016-1-26 | 保健・医療