この6年間で現役医師数は271897人から296845人に増えており、増加率は9.18%。最も医師の増加率が高いのは千葉県で15.04%。これに東京都、沖縄県、神奈川県、埼玉県と続いており、都市部が上位に多い。
その中で2位に入っている沖縄県については2004年に始まった臨床研修制度が原因という意見がある。(くわしくは
研修医数を参照)
一方、医師の増加率が最も低いのは福島県で-2.85%と全国で唯一減少している。
震災の影響も考えられるが震災前からの増減を見ると
2008年 3760人
2010年 3705人(55人減)
2014年 3653人(52人減)
となっており、震災前の方が減少数が多い。福島県では医療と司法の線引きが問題になった大野病院事件が起こっており、福島県で働くことを避ける医師が多かった可能性も考えられる。
福島県立大野病院産科医逮捕事件福島県立大野病院産科医逮捕事件は、2004年12月17日に福島県双葉郡大熊町の福島県立大野病院で帝王切開手術を受けた産婦が死亡したことにつき、手術を執刀した同院産婦人科の医師1人が業務上過失致死と医師法違反の容疑で2006年2月18日に逮捕、翌月に起訴された事件である。
2008年8月20日、福島地方裁判所は、被告人の医師を無罪とする判決を言い渡し、検察側が控訴を断念したため確定した。医師は休職中であったが同病院に復職した。
分布地図を見ると三大都市圏で増加率が高い。
相関ランキングでは
人口増減率や
生産年齢人口と正の相関が高く、人口増加率が高く働き盛り世代が多いところで医師が増えている。医師もその他の人々と同じく地方から都会に流れているものと思われる。
また、
65歳以上人口(高齢者数)や
農業就業人口と負の相関があり、高齢者や農業就業者が多いところで医師の増加率が低い。