都道府県別食品デリバリー・ケータリング店店舗数

総務省の経済センサス‐基礎調査から食品デリバリー・ケータリング店店舗数ランキング。ここでは同調査で以下のように定義されている「配達飲食サービス業」の事業所数を比較している。

産業分類一覧

配達飲食サービス業
その事業所内で調理した飲食料品を,客の求める場所に届ける事業所及び,客の求める場所において調理した飲食料品を提供する事業所をいう。学校や病院,施設など特定された多人数に対して食事を客の求める場所に届ける事業所を含む。

ここにはピザデリバリーや仕出し屋から、給食センターまで含まれている。

食品デリバリー・ケータリング店は全国に42,794軒あり、人口10万人あたり店舗数は33.67軒。最も多いのは福井県で人口10万人あたり51.39軒。2位以下は秋田県、高知県、富山県、徳島県と地方が続いている。一方、最も少ないのは群馬県で24.44軒。これに埼玉県、奈良県、沖縄県、和歌山県が続いており、都市部が下位に多い。

分布地図を見ると三大都市圏を筆頭に都市部で少なく地方で多い。

相関ランキングでも65歳以上人口(高齢者数)と正の相関があり、人口集中度と負の相関があることから、人口がまばらで高齢者が多い地方に食品デリバリー・ケータリング店が多い。

これは都会の人が食品デリバリー・ケータリング店を利用しないというよりも、人口が集中した都市部では効率的に店舗展開できるので単位人口あたり店舗数が少なくなっていると言えそうだ。

小学校数と正の相関が高いのもこれが理由だ。地方では子供の通学距離の制約から集落ごとに小学校が分散し、人口比で学校数が多くなっている。配達距離という制約がある食品デリバリー・ケータリング店も同じ理由で店舗数が多くなっていると思われる。