都道府県別高血圧患者数(65歳以上)

厚生労働省の患者調査から、高血圧患者数ランキング。患者調査の中から「高血圧性疾患」の総患者数を比較している。

患者調査とは全国から抽出された医療機関で特定の1日に受診した患者について調べたもので、都道府県は患者の住所地。総患者数とは、特定の1日に入院していた人、受診した人、その日は受診しなかったが通院治療を受けていた人数の合計を推計したものとなっている。つまりある時点においてその病気にかかっている人数を推計したもので、1年間にその病気にかかったことがある人数ではないので注意願いたい。

高血圧性疾患は65歳以上の患者が占める割合が77.2%と高く、全年齢の患者数で比較すると高齢者が多いところが上位になってしまうため、ここでは65歳以上の患者の人数を比較している。

全国の高血圧患者数(65歳以上)は767万人で、65歳以上人口100人あたり21.82人。患者数が最も多いのは山形県で65歳以上人口100人あたり29.78人(偏差値73.4)と山形県の高齢者の30%が高血圧患者という計算になる。2位は宮城県で29.21人。3位以下は長崎県(29.08人)、徳島県(26.97人)、熊本県(26.55人)の順。

一方、最も患者数が少ないのは東京都で65歳以上人口100人あたり16.42人(偏差値29.4)。これに京都府(16.58人)、石川県(16.92人)、広島県(18.17人)、福井県(18.88人)と続いている。

分布地図を見ると東北や九州に高血圧患者が多い。

生活習慣に関連した相関を見るとしょう油消費量や砂糖消費量と正の相関があり、しょう油や砂糖の消費量が多いところに高血圧患者が多い。

また、循環器科医師比率と弱いながらも正の相関があり、高血圧患者が多いところに循環器科の医師が多い。