都道府県別中学生長時間部活率

文部科学省の全国学力テストから中学生の長時間部活率ランキング。全国学力テストでは学力テスト以外に、子どもの生活習慣全般のアンケートがあり、ここでは「普段(月曜日から金曜日)、1日当たりどれくらいの時間、部活動をしますか」という質問に「3時間以上」と答えた中学3年生の割合を比較している。各都道府県の指針によると適切な部活動時間として3時間以下としているところが多いのでここでは3時間を基準にしている。なお、このデータは公立校のもので、国立・私立校は含まれていない。国立・私立校が多い地域では実態と離れている可能性があるので注意願いたい。

中学生の長時間部活率の平均は11.6%で、11.6%の生徒が3時間以上部活動していることになる。最も長時間部活率が高いのは神奈川県で21.0%。2位は秋田県で19.3%。3位以下は奈良県、千葉県、福岡県の順で都市部が上位に多い。一方、長時間部活率が最も低いのは鳥取県で5.3%。これに広島県、福井県、岐阜県、新潟県、鹿児島県、富山県と続いていて地方が下位に多い。

分布地図を見ると都市部で長時間部活率が高い。

相関ランキングでも共働き率と負の相関があり、共働き率が低い都市部で長時間部活率が高いことを裏付けている。

また、運動部参加率とは弱いながらも負の相関があり、運動部参加率が低いところで長時間部活率が高い。

これらのことから、多くの生徒が運動部に入る地方では部活動の時間が短く、やる気がある少数の生徒が運動部に入る都市部で部活動の時間が長くなるようだ。

その他の部活動の統計は以下の通り。
中学生部活動参加率
中学生運動部参加率
中学生文化部参加率