学習塾(家庭教師の先生に教わっている場合も含みます。)で勉強をしていますか。
1 学習塾に通っていない
2 学校の勉強より進んだ内容や、難しい内容を勉強している
3 学校の勉強でよく分からなかった内容を勉強している
4 上記2,3の両方の内容を勉強している
5 上記2,3の内容のどちらともいえない
という設問に2〜5と答えた生徒の割合を比較している。なお、このデータは公立校のもので、国立・私立校は含まれていない。国立・私立校が多い地域では実態と離れている可能性があるので注意願いたい。
中学生通塾率の全国平均は61.4%で、
小学生通塾率の45.8%を上まわっている。通塾率が最も高いのは神奈川県で74.3%(偏差値65.8)。2位は奈良県で74.3%。3位以下は兵庫県(71.0%)、和歌山県(70.2%)、大阪府(70.2%)の順。
小学生通塾率では1位だった東京都が中学生では6位に後退している。東京は中学受験に備えて小学校から通わせることが多いからか。
一方、最も通塾率が低いのは岩手県で29.6%(偏差値26.9)。これに秋田県(30.9%)、青森県(32.8%)、山形県(33.7%)、宮崎県(39.4%)と続いている。
分布図を見ると、いわゆる太平洋ベルト地帯で通塾率が高く、地方で低い。
相関ランキングでは
農業就業人口と負の相関があり、
サラリーマン年収と正の相関があることから、農業就業人口が少なくサラリーマン年収が高い都市部で通塾率が高い。
また、
四年制大学進学率や
大学進学率とも正の相関があり、通塾率が高いところは大学に進学する子供が多い。
中学生の生活習慣との相関を見ると
正の相関が高いもの
(通塾率が高いところは以下の率が高い)
中学生携帯電話・スマートフォン所有率中学生長時間ネット利用率中学生長時間ゲームプレイ率中学生長時間テレビ視聴率負の相関が高いもの
(通塾率が高いところは以下の率が低い)
中学生学校外学習率中学生朝食摂取率中学生早寝早起き率となっていて、通塾率が高いところでは多くの子どもが携帯電話を持ち、夜更かしで朝食を食べず、家であまり勉強をしない。生活習慣が悪く、あまり勉強しない中学生が多いところでは、公立校に期待する親が少なく、積極的に塾に通わせていると考えた方が良さそうだ。