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都道府県別大学進学率

公開日:2012-11-16 | 最終更新日:2018-10-11
カテゴリ: 教育
都道府県別大学進学率 - とどラン 北海道 青森県 岩手県 宮城県 秋田県 山形県 福島県 茨城県 栃木県 群馬県 埼玉県 千葉県 東京都 神奈川県 新潟県 富山県 石川県 福井県 山梨県 長野県 岐阜県 静岡県 愛知県 三重県 滋賀県 京都府 大阪府 兵庫県 奈良県 和歌山県 鳥取県 島根県 岡山県 広島県 山口県 徳島県 香川県 愛媛県 高知県 福岡県 佐賀県 長崎県 熊本県 大分県 宮崎県 鹿児島県 沖縄県
文部科学省の学校基本調査から大学進学率の都道府県別ランキング。2017年3月に高校を卒業した生徒のうち、通信制を除く大学または短期大学に進学した生徒の割合を比較している。専門学校に進学した生徒は含まれていない。四年制大学については以下を参照。
四年制大学進学率
四年制大学進学率男女格差

高校卒業後の主な進路は以下の通り。
(数字をクリックすると詳細記事に移動します)
 総数
大学進学率54.7%52.1%57.3%
(4年制大学進学率)49.4%51.1%47.8%
(短大進学率)4.8%0.9%8.8%
専修学校進学率21.5%19.4%23.6%
就職率18.5%22.0%14.9%


大学進学率の全国平均は54.7%。進学率が最も高いのは京都府で66.2%(偏差値73.3)。2位は東京都で65.9%。両者とも大学生数が多いところだ。3位以下は神奈川県(61.3%)、広島県(60.7%)、兵庫県(60.7%)の順。一方、最も進学率が低いのは沖縄県で39.5%(偏差値32.0)。これに鳥取県(42.2%)、鹿児島県(43.2%)、山口県(43.4%)、岩手県(43.6%)と続いている。

大学進学率を男女別に見ると男子が52.1%、女子が57.3%となっていて、女子の大学進学率が高い。まだ、進学率1位と最下位の偏差値の差を見ると、男子が39.07ポイント、女子が47.14ポイントと女子の方が大きく、女子の方が県による格差が大きいと言える。

次に分布図を見ると本州中央部で大学進学率が高く、東北、北海道、四国、九州といった両端で進学率が低い。

相関ランキングでは最低賃金家賃と正の相関があり、農業就業人口と負の相関があることから、最低賃金や家賃が高く農業就業者が少ない都市部で大学進学率が高い。

大学生数とも正の相関となっており、大学が多い都市部は進学先が多いため、大学進学率が高くなると言える。逆に言えば、地方の進学率を上げ、地方の才能を発掘するには地方に大学を増やす必要がありそうだ。

この他、デキ婚率と負の相関が高く、出産年齢第一子出生時年齢(男性)と正の相関が高い。大学進学率が高いところは出産するのが遅く、デキ婚が少ないことを意味しており、大学に進学することで結婚や出産が遅くなると言えそうだ。

大学関係のランキングとの相関は以下の通り

正の相関
大学進学率が高いとこれらの値が高い
四年制大学進学率
大学生数
大学院生数

負の相関
大学進学率が高いとこれらの値が低い
国公立大学生比率
仕送り額

これらのことから、地方には私立大学が少ないために大学の定員が少なく大学進学率が低い。大学に行く場合も地元を離れて都会の大学に行くことが多いため、仕送りが多いと言えそうだ。
データ出典  学校基本調査 2017

都道府県別大学進学率

「並替」の右横の「北/南」「降順/昇順」をクリックすると並べ替え表示します。
順位都道府県進学率偏差値
並替  降順  昇順降順  昇順
1京都府66.2%73.28
2東京都65.9%72.82
3神奈川県61.3%65.71
4兵庫県60.7%64.78
4広島県60.7%64.78
6大阪府59.7%63.23
7奈良県58.7%61.69
8愛知県57.8%60.30
9埼玉県57.6%59.99
10山梨県56.9%58.90
11福井県55.9%57.36
11岐阜県55.9%57.36
11滋賀県55.9%57.36
14千葉県55.6%56.89
15石川県54.4%55.04
16福岡県54.2%54.73
17徳島県53.1%53.03
18静岡県52.9%52.72
19愛媛県52.6%52.26
20群馬県52.2%51.64
20富山県52.2%51.64
22栃木県51.8%51.02
23香川県51.7%50.87
24三重県50.9%49.63
25岡山県50.7%49.32
26茨城県50.5%49.01
27宮城県49.2%47.00
28和歌山県48.8%46.38
29長野県48.1%45.30
30高知県47.3%44.06
31大分県47.2%43.91
32熊本県46.9%43.44
33島根県45.8%41.74
34福島県45.6%41.44
35秋田県45.3%40.97
35山形県45.3%40.97
37宮崎県44.9%40.35
38新潟県44.7%40.04
39北海道44.5%39.73
39青森県44.5%39.73
41佐賀県43.9%38.81
42長崎県43.7%38.50
43岩手県43.6%38.34
44山口県43.4%38.03
45鹿児島県43.2%37.72
46鳥取県42.2%36.18
47沖縄県39.5%32.01
全国54.7%

他との相関 相関とは?

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進学率の分布 (変動係数 0.1265)

分布図

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コメント

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TT 2020/01/09
ユーコ君へ

つまり東北九州の高校生に教育したって無駄ってこと?
随分差別的だな。つか九州だと人口の4割が福岡に集中している
県内だけで偏差値70以上の高校が7校ある(普通科限定)。

大学に行く目的って何
大企業公務員に入ることなのか。まるで財閥系に就職できなければ
終わる韓国みたいになるだろうな将来。

そして進学率が高くない九州出身者がなぜ近代戦後から大企業創業者が
多いのか説明できるかい?
odomon 2018/12/11
MMさん

返事が遅くなってすみません。

お尋ねの件は、eStatの「学校基本調査」→「卒業後の状況調査」→「高等学校」→「全日制・通信制」

https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00400001&tstat=000001011528&cycle=0&tclass1=000001078255&tclass2=000001078256&tclass3=000001078270&tclass4=000001078273&tclass5=000001078274&second2=1

のページにある「状況別卒業者数」を使っています。

ここの「うち大学・短期大学の通信教育部への進学者を除く進学者」を「計」で割って算出しています。
MM 2018/12/01
はじめまして。コメント失礼致します。
データを興味深く拝見させていただきました。
私も同様に、進学率を2015年のデータで作成したいと考えているのですが、学校基本調査のどのデータを使用し、どのような計算をすれば算出できるのかが分かりません。
大変恐縮ですが、どのようなデータから算出されたのか、教えていただくことは可能でしょうか。
さちぽん 2017/02/06
今の時代、専門学校への進学が得策と考えている子も多い?
一体、どこにいるんでしょうか?
私の周りではそんな子は一人もいません。
むしろ、大学全入の時代で猫も杓子も大学に行ってますけどね。

地方は成績良くても大学進学しない子がいるってのは本当だけど。
DLK 2016/10/04
北陸は学力テストの平均が高いだけでなく、東大合格率も高いです。
関東は大学進学率こそ高いかもしれませんが、有象無象の私立大学がありますので、進学率が高いからといって必ずしも教育レベルが高いとは限らないでしょう。
まあバカ息子・バカ娘でも大学に行かせられるだけの財力を持った親が多いということは言えるでしょうが。
ユーコ さんへ 2016/03/16
学力テストが怪しいってことはないでしょ。

地方の場合、成績が良くても、大学に進学しない子も多いですよ。
今の時代、大学に入っても、良い?就職先があるわけでもないし、専門学校へ進む方が得策と考えている子も多い。

東京などの大都市は、大学進学が一般化されているから、ほとんど塾に通っていますね。入学しても名ばかり大学生がいるのも問題。

因みに、大学進学率の高い韓国は、大卒者の4割は就職できないらしい。大学進学率が29%のスイスは、国家競争力指数が高い。
ユーコ 2014/06/18
サンプルの取り方が怪しい学力テストランクなどよりも、この大学進学率(高等教育を受ける機会)こそが真の教育格差を表していると思うし、もっと問題にすべきでしょう。

もっともここでの相関説明でもあるように大学進学率は所得や賃金格差から生まれていることもあります。お金がないから進学を諦めている家庭もあるでしょう。ただ大学入試センター試験受験者の平均得点の結果からみても、東北(学力テストとやらでトップの秋田を含む)や九州の高校生はやはり学力が低いのも事実です。

つまり東北や九州等でいくら小中学校で少ない生徒相手に無理に詰め込み教育を実施したところで、高校のレベルが低く、地域の高等教育に関するマインドも低いために優秀な若者が育たないのです。
2018-10-11 | 教育