都道府県別生鮮肉消費量

総務省の家計調査から生鮮肉消費量の都道府県別ランキング。家計調査は全国から9000世帯を抽出して調査しており、この中から単身世帯を除いた二人以上の世帯の購入量を調べた。一般世帯における購入量と消費量はほぼ同じと考えて、ここでは消費量としている。家計調査には県庁所在地と政令指定都市の数値が掲載されており、政令指定都市がある県は政令指定都市と県庁所在地の平均値を、政令指定都市がない県は県庁所在地の数値を県の消費量としている。また、年による変動が考えられるので直近5年間の平均値をとっている。

一世帯あたり生鮮肉消費量の全国平均は年間45,357gで毎日124gの生鮮肉を消費している計算になる。最も生鮮肉消費量が多いのは和歌山県で52,482g。2位は広島県で52,366g。3位以下は熊本県、岡山県、福岡県と続いており西日本が上位に多い。

一方、生鮮肉消費量が最も少ないのは群馬県で33,730g。これに茨城県、長野県、福島県、栃木県と続いており、東日本で消費量が少ない。

分布地図を見ても西日本で消費量が多く、東日本で少ない西高東低型。特に北関東の消費量の少なさが目立っている。

相関ランキングでは野菜摂取量(女性)や野菜摂取量(男性)と負の相関が高く、肉をたくさん食べるところは野菜をあまり食べないと言える。

この他、納豆消費量やタイ消費量、グレープフルーツ消費量など東西で消費量が大きく異なるランキングとの相関が高く、肉消費量が東西対立型であることを裏付けている。

また、生鮮野菜消費量では都市・地方対立型ンキングとの相関があり、都市部で生鮮野菜消費量が多い傾向があったが、生鮮肉消費量には都市・地方対立型ランキングとの相関はなく、肉の消費量に都市と地方による違いはなかった。